前回までのおさらい
奈々（深田恭子）は、朔（北村匠海）と渉（眞島秀和）がキスしているところを目撃してしまう。朔は、奈々に渉との関係を打ち明け、ゲイであることを他人に公表していない渉のために、誰にも言わないでほしいと頼む。一方、事情を知らない大器（松山ケンイチ）は、何かと奈々に接近してくる朔のことが気になって仕方ない。
亮司（平山浩行）は、元妻が急死したため、息子の亮太（和田庵）に会いに名古屋へ行っていたことをちひろ（高橋メアリージュン）に話す。亮司は「亮太を引き取ってこの家で一緒に暮らしたい」と、ちひろに告げるが・・・。
避妊治療専門医の片岡は、奈々に、クロミッドという誘発剤を勧める。
そんな矢先不妊治療をはじめてから、情緒不安気味の奈々だったが、妊娠した可能性があることに気付くが。。。
第4話 あらすじ
タイミング法で子供を授からなかった菜々に、片岡医師は菜々の年齢のこともあり、人工授精へのステップアップを勧めてきた。
病院から帰ると大器の母の聡子がコーポラティブハウスの前で待っていた。タケノコを貰ったからおすそ分けと言いながら、次々と子宝グッズを出して、得はしても損はしないと全て置いて帰る。
一方、渉(眞島秀和)の家では、夕飯の準備をしていることころ、朔(北村匠海)から留美(橋本マナミ)のことをいつまでだますつもりなのかと問われる。渉は「ゲイであることを隠して生きてきたのに今更変えられない」と言う。
同じころ、ちひろ(高橋メアリージュン)は、引っ越しに備えて荷造りを始めていた。それを見た川村亮司（平山浩行）はショックを受けるが、彼女を引き止めることができない。
大器が帰宅し、菜々は聡子からの子宝グッズを見せ、人工授精の話を持ちかけるが・・・やはり乗り気ではない。第三者の手が加わることに抵抗があると。菜々は暫く治療はお休みして、じっくり考えようと提案する。
その時チャイムが鳴り、小宮山深雪（真飛聖）と娘の萌香が誕生会の招待状を持って訪れる。
次の日、同窓会のため伊豆から菜々の母（原日出子）が上京してくる。大器が仕事から帰る前に、二人で夕飯の準備をしながら菜々は、今年に入って不妊治療を始めたと母に告白する。そして人工授精を勧められていることも。。。
すると母は、「絶対に反対よ」と声を荒げる。
小宮山家の次女萌香の誕生日会の準備をする、深雪と菜々。
同じ時、お昼休みの大器は妹の琴音から呼び出される。琴音は無痛分娩で出産したいと夫の啓太に伝えたところ、自然分娩じゃないと子供に愛情が湧かないんじゃないかと言い出したので、大器から説得して欲しいとお願いする。
ある日、菜々がコーポラティブハウスに帰ってくると、「ゲイカップルの家」「建築士広瀬渉は同性愛者」と書かれた中傷ビラが何枚も貼られている。それを黙って剥がしていく菜々。そこに中から深雪が走ってきて、「先生に限って同性愛者だなんてことないわよね！」と菜々に聞くと、菜々は黙って深雪を見つめ、そしてまたすぐにビラを剥がし出す。同性愛者だということを知っていたのに隠していた菜々に対して深雪は嫌悪勘で一杯になる。
その夜、広瀬渉が五十嵐家に謝罪に行く。菜々は「知らないからみんな怖いんじゃないでしょうか。知らないからみんな敬遠するんじゃないでしょうか・・・」と渉に言うが、渉は「正直放っておいて欲しい・・・」と。
次の日渉が出社すると、会社にも同じ中傷ビラがポストに入っていて、ひそひそ話をしながら同僚達が好奇の目で渉を見る。
コーポラティブハウスに帰るとまた１枚の中傷ビラが貼られていた。それに怒りを露わにする渉。朔がそれは僕が書いたんだと告白する。朔は攻撃は最大の防御でしょと。渉は静かに暮らしたいだけだと言い争いになる。
後日行われた小宮家次女萌香の誕生会に集まる住人達。中々やってこない小宮山家。ちひろがしびれを切らして帰ろうとしていたところ、深雪一人がやってきて、誕生会をやっている場合ではないので緊急の住民会議を開きたいと言う。子供の教育に悪いから早急に対処を考えて欲しいと言い去ろうとする深雪に菜々は人は誰だって自分が望む幸せを手に入れる権利があるはずだという。
同窓会から帰ってきた母（原日出子）と菜々は、布団を並べて寝ようとする。母から「誤解しないで欲しい、孫には会いたいけれど、それ以上に菜々が大事だ」と言われる。菜々は小さい頃からお母さんみたいなお母さんになることが夢だったと語り出す。母は「ごめんね・・・普通に妊娠できる体に産んであげられなくて」と菜々に謝る。
翌朝、寝坊をした大器は、さっき菜々の母が帰ってしまったと聞き、パジャマ姿のまま飛び出してしまう。駅前で菜々の母を呼び止め、昨晩遅くまで作った人工授精と体外受精についての資料を渡す。
大器も初めは反対だったが、まずは知ることから始めようと思ったと・・・。この資料を見たところでお母さんの菜々への心配がなくなることはないと思うけれど、ただ菜々がやっていることは幸せになるためにやっている事だという事を理解して欲しいと伝える。
菜々と大器はついに人工授精を始める医師を固め、片岡医師を訪ねる・・・
そして次回へ続く
感想
どこにでもいそうな、平凡に暮らす五十嵐夫妻。優しい夫に、可愛らしい妻。誰もが羨む仲睦まじい夫婦で端から見たら何の悩みもなく幸せにくらしているように見えるでしょう。
でも、その中で不妊という大きな悩みを抱えている。女性にとって子供を持つということは、この現代社会においても最大の喜びだと捉えている方は多いでしょう。
まして、小宮山深雪のように、娘二人を授かり、子を持つ幸せを経験している女性からしたら子供を持たないと決めた、ちひろの気持ちなど到底理解できないことでしょう。
朔の言葉にあったように、人間は自分と違う生き物を排除したがる、でもそれは差別ではなく区別なんだと。。。とても奥の深い言葉だったと思います。
「隣の家族は青く見える」第４話を見逃した方！もう一度見たい方！
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